一昔前、アプリ開発にはプログラミングの知識が必須でした。
しかし、近年では、ITやプログラミングの知識がなくてもアプリを開発できる「ノーコード開発」が注目を集め始めているのです。
この記事を見ている方の中にも、ノーコード開発に興味を持っている方がたくさんいるでしょう。
そこで今回は、アプリのノーコード開発にはどのようなメリット、デメリットがあるのかということについて詳しく解説していきます。
・アプリのノーコード開発って何?
ノーコード開発というのは、冒頭でも解説したように、コードを書かずにアプリを開発する方法のことを指します。
通常は、
・C言語
・Java
などのプログラミング言語に関する知識が必要になるのですが、ノーコード開発の場合は、このような知識がほとんどいりません。
ドラッグやドロップのみでアプリ開発を行うことができますので、気軽にアプリを開発してみたいと考えている方に最適な方法と言えます。
・アプリをノーコードで開発するメリット
では次に、アプリをノーコードで開発するメリットについて、詳しく解説していきます。
・・コードの知識が必要ない
ノーコード開発最大のメリットは、コードの知識が必要ないということです。
アプリ開発に必要なプログラミング言語に関する知識は、簡単に習得できるものではなく、半年から1年、場合によってはそれ以上の期間が必要になることもあります。
プログラミング言語を学習している最中は、当然アプリの開発も止まってしまいますので、ロスタイムが発生してしまうことになります。
しかし、ノーコード開発を行うことによって、アイディアをすぐに形にできますので、ビジネスチャンスを逃さずに済むのです。
・・コスト削減に繋がる
ノーコード開発を行うためには、ツールを活用する必要があるのですが、ほとんどのツールは無料で利用できます。
料金がかかるツールもありますが、比較的低価格での提供となっていますので、通常よりもコストを削減しながら開発を行えるようになるのです。
・・短期間で開発できる
アプリ開発を制作会社に依頼した場合や、個人のエンジニアに依頼をした場合、完成までに数か月前後の期間がかかるケースもあり、リリースまでに多くの時間がかかってしまいます。
ノーコード開発というのは、思っているよりも難易度が低く、やろうと思えば1日でアプリをリリースすることも可能です。
良いアイディアを素早く形にすることができれば、競合他社との差別化も図れますので、様々な面でメリットを得られるようになります
・アプリをノーコードで開発するデメリット
では次に、アプリをノーコードで開発するデメリットについて、詳しく解説していきます。
・・カスタマイズ性が低い
ノーコード開発の場合、コーディングを必要とするアプリと比べると、自由度や拡張性が低下します。
なぜなら、プログラミングによって制御できる幅が小さいからです。
コーディングを行いながら開発をすれば、各項目で微調整が可能になりますが、ノーコードの場合は「どうしようもならないこと」が出てきてしまうケースもあります。
また、ツールによって使える機能や使えない機能がありますので、場合によっては不便さを感じてしまうかもしれません。
・・ツール選定に時間がかかる
先ほども解説したように、ノーコード開発を行う際は、ツールを活用する必要があります。
ただ、様々なツールが用意されていて、それぞれで使える機能などが異なりますので、最適なツールを探すのに時間がかかってしまうこともあるのです
ノーコードでアプリを開発する場合は、できるだけロスタイムを減らすためにも、使用するツールの目星を事前に付けておくことをおすすめします。
・・リスクがある
ノーコードで開発したアプリは、どうしてもプラットフォームに依存してしまいます。
プラットフォームがサービス提供を終了した場合、これまでに開発してきたものが全て使えなくなってしまうケースもありますので、そのようなリスクについてもしっかりと考えておかなければなりません。
また、プラットフォームが値上げをした場合、コストと収益が見合わなくなってしまうケースもありますので注意が必要です。
・・大規模開発には向いていない
ノーコード開発で、大規模なアプリを開発したいと考えている方もいるでしょう。
ただ、ノーコードは大規模開発には向いていません。
というのも、大規模なアプリは、仕様が複雑になるケースが多いのですが、ノーコード開発では複雑すぎる仕様に対応できないのです。
大規模開発を行いたいという場合は、多少コストがかかったとしても、制作会社などに依頼してアプリの質を担保した方が良いでしょう。
・アプリをノーコードで開発する際に覚えておくべき注意点
では次に、アプリをノーコードで開発する際に覚えておくべき注意点をいくつか紹介していきます。
・・ツールへの理解が必要
ノーコード開発の場合、コードに関する知識はほとんど必要ありませんが、使用するツールの操作方法や仕組みについては理解しておかなければなりません。
直感的に操作できるツールも多くありますが、中には若干複雑な仕様になっているものもありますので、開発前にしっかりと確認しておくようにしましょう。
・・英語ができないと難しい
ノーコード開発ツールのほとんどは、海外ベンダー企業が提供しています。
多くのツールは、日本語に対応しておらず、英語のみとなっているケースが多いです。
英語がわからなければ、書かれている内容を理解することもできませんし、アプリを最大限使いこなすこともできなくなってしまいます。
こう聞くと、
「それなら日本語対応のツールを探そう」
と考える方も出てくると思いますが、日本語対応のツールにこだわる場合、選択肢がかなり狭くなりますので注意が必要です。
・・アプリの質が低下することもある
先ほども解説したように、ノーコード開発のアプリは、細かな設定や微調整を行うことはできません。
そのため、コーディングを行って開発したアプリと比べると、質が低下してしまうこともあるのです。
ユーザーは、アプリのデザインや使い心地などに物凄くこだわりますので、顧客や社外に提供するアプリを開発する場合は注意しましょう。
・質の高いアプリを開発するにはどうすればいい?
ノーコード開発でも、十分質の高いアプリを開発することができますが、目的や実装したい機能などによっては、満足のいく仕上がりにならない可能性もあります。
社内で使用するアプリの場合、
「最低限で良い」
という決断を下すことができるかもしれませんが、顧客に提供するアプリの場合はそういうわけにもいきませんよね。
アプリの質が極端に低いと、自社のブランディングにも影響を及ぼしかねませんので注意が必要です。
アプリの質にこだわりたいと考えている場合や、様々な機能を実装したいと考えている場合は、多少コストがかかったとしても、制作会社に依頼すべきと言えます。
「どの制作会社に依頼すればいいかわからない」
「あまり予算を捻出できないが、できるだけ質の高いアプリを作ってほしい」
このようにお考えの方は、「GEAR.BOX」までお気軽にご相談ください。
・まとめ
アプリをノーコードで開発することによって、
・時間短縮
・コスト削減
などのメリットを得られるようになります。
ただ、細かな設定や調整などは行うことができず、場合によっては不便さを感じてしまったり、顧客から不信感を抱かれてしまったりすることもあります。
本格的なアプリを開発し、自社の収益を最大化したいとお考えの方は、コーディングを行いながらアプリ開発を行った方が良いでしょう。
「コーディングを行える人材が自社にいない」
「制作会社が多すぎて選べない」
という方は、弊社までお気軽にご相談ください。